小説『パンドラの匣』の舞台
- 準会員2号
- 2020年8月15日
- 読了時間: 1分
近鉄奈良線石切駅下車,歩くこと十数分。
そこには,太宰治『パンドラの匣』の舞台となった孔舎衛健康道場(くさかけんこうどうじょう)跡地がある。この地こそが関西における唯一の太宰治ゆかりの地なのである。
案内のプレートも建ってはいるが,地元の人でもその存在を知る人はほとんどいない。
当時のものであろうと思われる階段を上ると,そこには草が刈られた小さな原っぱある。
健康道場は,ここに存在していたのだ。
この地の正面には池があり,作中では「十坪くらいの『乙女ヶ池』とかいういつも涼しく澄んでいる池・・・」と記されている。
また,西方を望めば大阪平野が一望できる。
関西における太宰の聖地。たまに,訪れたくなる場所である。




Comments